【10月22日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のエース投手クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)は、チームにとって約30年ぶりとなるワールドシリーズで自身初の優勝を飾り、圧倒的な力を誇示してきた10年間の集大成にする覚悟を決めている。

 通算144勝64敗、防御率2.36は現役選手最高というキャリア10年間で文句なしの数字を残し、すでに史上最高の投手の一人として呼び声が高い長身左腕のカーショウは、2014年のナ・リーグ年間最優秀選手(MVP)に加え、通算3度のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)と7度のオールスター選出を誇るものの、一つだけ欠けているものがある。それは、ワールドシリーズだ。

 敵地リグレー・フィールド(Wrigley Field)で行われた19日のナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦で、ドジャースは11-1で昨季王者シカゴ・カブス(Chicago Cubs)を倒し、対戦成績4勝1敗でワールドシリーズに進出。これでカーショウは、自身の経歴に足りないものを埋める機会を得た。

 カブスとの第5戦に先発して6回を3安打1失点に抑えたカーショウは、本拠地ドジャースタジアム(Dodger Stadium)で24日に開幕するア・リーグ覇者ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのワールドシリーズ第1戦に向け、登板の準備を整えている。

 現在29歳のカーショウは19日の試合後、「子どもの頃は、ただ大リーグに行きたいと思っていた」とすると、「だから、ワールドシリーズでプレーできるなんて、信じられないくらい特別なことだよ。結婚したり子どもが生まれたりするのと同じくらい、人生では最高の日々の一つになる」とコメントした。