【10月21日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の前会長、ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏が20日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領からの招待を受け、来年の2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)を観戦する意向であると、AFPに対して語った。

 81歳のブラッッター氏はサッカー活動を禁止されているものの、インタビューで「ロシアでのW杯に行くつもりだ。プーチン大統領から招待を受けた」と語った。

 スイス・チューリヒ(Zurich)でのインタビューでブラッター氏はまた、「どれほどの期間になるかも、開幕戦なのか決勝戦なのかも分からない。サッカーの仕事もできなければ、地位もない。短期滞在になるだろう」と付け加えている

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)の広報官は、ロシアは「モスクワ(Moscow)で(ブラッター氏に)会えれば喜ぶだろう。プーチン氏とブラッター氏は長らくの付き合いがあり、友人ともいえるだろう」とすると、「W杯はサッカー界の偉大な祝祭であり、招待者は誰もが歓迎され、旧友も歓迎される」と報道陣に語った。

 ブラッター氏がAFPに語ったところによると、欧州サッカー連盟(UEFA)の前会長で、汚職によりサッカー活動を禁止されているミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏も、プーチン大統領から招待を受けているという。

 しかしながら、プラティニ氏に近しい人物によると、プラティニ氏は「招待を受けておらず、来夏なにをするのかは決まっていない」という。

 17年間FIFAの会長を務めたブラッター氏は、2015年に汚職スキャンダルによりサッカー界から追い出されており、6年間、サッカーに関する活動を禁止する処分を受けている。

 FIFAによる処分がブラッター氏の観戦やイベント参加に影響を与えるのかどうかは、現時点では不透明となっている。4年の活動禁止処分を受けたプラティニ氏は、昨年母国フランスで行われた欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で、公式な役割を担わないことで観戦を許された。(c)AFP