【10月21日 AFP】ブラジル中部ゴイアス(Goias)州ゴイアニア(Goiania)の私立学校で20日、男子生徒が発砲して生徒2人が死亡、4人が負傷した。当局が発表した。

 ゴイアニアの警察と消防は当初、被害者は全員12歳か13歳の子供だと発表したが年齢の情報は錯綜(さくそう)している。警察の捜査員らがAFPに語ったところによると、発砲した生徒は14歳で、撃たれた生徒は11歳から16歳の間である可能性があるという。

 ある警察官はテレビ局グロボ(Globo)に対し、発砲したのは警察官の息子で、警察の銃が使われたと語った。

 現地のメディアは、発砲した少年はいじめを受けていたと伝えている。ニュースサイトG1は「休み時間に少年がかばんから銃を取り出して撃ち始め、皆が逃げた」という目撃者の証言を伝えた。

 生徒が生徒を銃撃する事件は米国では珍しくないがブラジルではまれで、今回の事件はブラジルに衝撃を与えた。ただしブラジルは世界でも暴力事件の多い国で殺人事件は年間およそ6万件に上る。家屋などが密集するファベーラ(貧民街)や学校では、子供が流れ弾に当たって犠牲となることも多い。(c)AFP