【10月21日 AFP】17-18フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、ロシア杯(Rostelecom Cup 2017)は20日、モスクワ(Moscow)で女子シングル・ショートプログラム(SP)などが行われ、エフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)が首位発進した。

 昨季の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2017)と仏マルセイユ(Marseille)で行われたGPファイナルで2連覇を達成しているメドベデワは、フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の『ノクターン(Nocturne in E flat major)』に乗せた完璧な演技で、今季自己ベストの80.75点をたたき出し、優勝大本命としての実力をみせつけた。

 イタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)は、『行かないで(Ne me quitte pas)』の楽曲で1万2000席を誇るメガスポルト・アリーナ(Megasport Arena)に詰めかけたファンから総立ちの拍手を浴びるほど心のこもった演技を披露し、74.62点で2位につけた。

 日本勢では樋口新葉(Wakaba Higuchi)が69.60点で3位、坂本花織(Kaori Sakamoto)が68.88点で4位となっている。

 アイスダンスのショートダンス(SD)では、世界フィギュアで通算3度のメダル獲得を誇る米国の兄弟ペア、マイア・シブタニ(Maia Shibutani)/アレックス・シブタニ(Alex Shibutani)組が、ラテン・メドレーに乗せたパフォーマンスでトップの77.30点を記録した。

 兄のアレックスは、「五輪シーズンに、ここモスクワ(Moscow)に来てGPシリーズ開幕を迎えられてとてもわくわくしている。ここまでの練習もすごく順調だし、きょうのパフォーマンスもとても楽しめた」とコメント。

 妹のマイアは「私たちはこのプログラムが本当に大好きで、音楽もすごくダイナミックで楽しい。ラテンリズムは観客の皆さんもすごく楽しんでくれると思うし、今季は振り付けも自分たちで変更を加えました」と明かした。

 ソチ冬季五輪の団体で優勝したロシアのエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組がわずか0.97点差の76.33点で2位に続き、同胞のアレクサンドラ・ステパノワ(Alexandra Stepanova)/イワン・ブキン(Ivan Bukin)組が71.32点で3位につけている。

 ペア・ショートプログラム(SP)では、昨季の欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2017)とGPファイナルを制したロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が、セルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)の『ピアノ協奏曲第2番(Piano Concerto No. 2)』に乗せた堅実な演技で76.88点を稼ぎ、トップに立った。

 ロシアのクセニヤ・ストルボワ(Ksenia Stolbova)/ヒョードル・クリモフ(Fedor Klimov)組が5.5点差で2位に続き、イタリアのバレンティナ・マルケイ(Valentina Marchei)/オンドレイ・ホッタレク(Ondrej Hotarek)組が3位につけた。(c)AFP