【10月21日 AFP】アフガニスタンで20日、モスク(イスラム礼拝所)2か所を標的にした自爆攻撃があり、計60人近くが死亡した。当局が発表した。

 1件目の攻撃は、首都カブール(Kabul)にあるシーア派(Shiite)のモスクで発生。信者らが夕方の礼拝に集まる中、自爆犯が爆弾を起爆させた。女性や子どもを含む少なくとも39人が死亡、45人が負傷した。

 カブール警察報道官はAFPに対し、現場は同市ダシュテバルチ(Dasht-e-Barchi)にあるモスクで、実行犯は「礼拝所内に入り、信者らに交じって自爆した」と明かした。

 これまでのところ犯行声明は出されていないが、最近シーア派モスクが標的になった攻撃については、いずれもスンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を認めている。

 もう一つの自爆攻撃は、中部ゴール(Ghor)州ドライナ(Dolaina)にあるスンニ派モスクで発生。内務省報道官は、少なくとも20人が死亡、10人が負傷したと発表したが、地元地区長は死者数が30人に上ったとしている。

 アフガニスタンでは今週、旧支配勢力タリバン(Taliban)による警察や軍事基地への攻撃が4件発生。合わせて120人以上が死亡、負傷者は数百人に達しており、最近では最悪規模の犠牲を出した週となった。(c)AFP