【10月20日 AFP】(更新)米軍の支援するクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が今週制圧した、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の「首都」とされたシリア北部ラッカ(Raqa)で20日、奪還作戦の成功を祝う式典が行われた。

 SDFのタラル・セロ(Talal Sello)報道官は式典で、ラッカを完全に制圧したことを「歴史的勝利」と評し、この勝利を全人類にささげると語った。

 また、同報道官は「ラッカおよび周辺地区の行政運営について、SDF司令部は市内の治安組織に引き渡すことを発表する」と語り、文民の行政機関が部分的に設立されたことに言及。

 ただ、SDFの兵士ががれきや爆発物が散乱する市内の捜索を続けていることもあり、同報道官は文民の行政機関に権限委譲されるのは「撤去作業の終了後」と語り、即時の引き継ぎについては否定した。

 文民の行政機関は6か月ほど前に地元の当局者を集めて設立され、今後、難航が予想されるラッカの復興に携わっていくという。(c)AFP