【10月23日 東方新報】在中国日本大使館とイオン(Aeon)傘下の公益財団法人イオン1%クラブ(Aeon1%Club Foundation)が共同で開催した、日中高校生「ティーンエイジ アンバサダー(小大使)」交流活動の歓迎会が17日、中国・北京(Beijing)にある在中国日本大使館で行われた。

 日中高校生による「ティーンエイジ・アンバサダー」交流活動は2009年から行われており、これまでに両国の学生1200人が参加してきた。今回、日本から中国を訪れた高校生は70人で、筑波大学附属、東京学芸大学附属、大分・岩田高校、札幌日本大学の各高校などから集まり、7日間滞在する予定。歓迎会に出席した中国の高校生70人は2017年7月、日本を7日間訪れている。同活動は、両国の高校生を互いの国に招待し、学生たちに実際の体験を通して互いの国と文化を知ってもらい、さらに個人レベルの交流の場を提供することを目的にしている。両国の高校生140人が一堂に集結し、交流活動の感想を発表し合ったほか、互いに歌や踊りなどの出し物を披露した。

 歓迎会であいさつした日本の横井裕(Yutaka Yokoi)在中国大使は、「両国の高校生が中日友好に貢献してくれると期待している。今年は中日国交正常化45周年を迎え、これまで両国の民間交流が支えてくれていたからだ。両国の青少年の友好交流が、新時代の中日関係を築いてくれることを願っている」と述べた。また、北京市人民政府外事弁公室の熊九玲(Xiong Jiuling)主任は、北京市政府も日本との友好交流、特に両国の青少年の交流を重視している。日本の高校生たちが中国で見聞きし、体験したことを「大使」として日本に伝えてほしいとあいさつ。イオン1%クラブの横尾博(Hiroshi Yokoo)理事長は、両国の高校生が「求同存異(訳:互いの相違を認めて共同の利益を追求する)」の心で積極的に交流を図って、友情を深めてもらいたいと語った。

 歓迎会では、中国の「アンバサダー」代表が、横井大使へ唐代詩人の張九齢(Zhang Jiuling)による詩「相知無遠近、万里尚為隣(訳:互いを知るには遠近の別はなく、万里を隔てても隣人となり得る)」と書かれた書道作品を贈った。日本の「アンバサダー」代表からは、日本の茶葉が熊主任へ贈られた。(c)東方新報/AFPBB News