【10月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、レスター・シティ(Leicester City)の暫定指揮官を務めるマイケル・アップルトン(Michael Appleton)氏は、クラブのタイ人オーナーに対し、クレイグ・シェークスピア(Craig Shakespeare)前監督の後任に英国人監督の招へいを求めた。

 オーナーのスリヴァッダナプラバ(Srivaddhanaprabha)一家がここ8か月で3人目となる指揮官を探す間、アップルトン暫定監督が本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)でファーストチームの指揮を執る。

 2シーズン前にクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏の下でおとぎ話のようなリーグタイトル獲得を果たしたレスターだが、今季は降格圏内をさまよっており、17日にシェークスピア前監督を解任した。

 オランダ人指揮官のフース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏やイタリア人指揮官のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏の名が後任として取り沙汰される中、ラニエリ元監督の偉業にもかかわらずアップルトン氏は、再び英国人の監督が就任することを望んでいる。

 ウェールズ代表のクリス・コールマン(Chris Coleman)監督やバーンリーFC(Burnley FC)のショーン・ダイチ(Sean Dyche)監督、元イングランド代表監督のサム・アラダイス(Sam Allardyce)氏が、英国人指揮官候補として報じられている。

 マンチェスター(Manchester)出身で、今年6月にシェークスピア氏のアシスタントコーチとしてクラブにやってきたアップルトン氏は、「違うことをいってしまえば私はまったくの偽善者になってしまう。一番大きな要因はクレイグだったが、それが私がここにやってきた理由の一つだ」と語った。

「オックスフォード・ユナイテッド(Oxford United)での安定した環境から離れたが、こんな機会はもうやってこないかもしれないと思った。プレミアで働くことに引き寄せられた。私の意見では、英国人指揮官の仕事の機会が欠けている。もし英国人監督になるなら、私はその幸運を祈る」

 レスターは今季リーグ戦でわずか1勝にとどまっているが、アップルトン氏は新指揮官は実力あるメンバーを引き継ぐことになると考えている。

 21日に敵地で行われるスウォンジー・シティ(Swansea City)戦を指揮する暫定監督は「ここにやってくる機会を得てこの選手たちを率いるのが誰であろうと、ロッカールームは良い状況で、素晴らしい選手たちもいる。非常に魅力的だ」とコメントした。(c)AFP