【10月20日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)は19日、シーズン開幕戦で右脚の膝蓋腱(しつがいけん)を断裂したPGのジェレミー・リン(Jeremy Lin)が、今季残りの試合は絶望的になる見通しであると発表した。

 ネッツが131-140で敗れた18日のインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)戦で、リンは第4クオーターにバスケットへのドライブを試みて負傷し、足を引きずりながらロッカールームへ戻った。同選手はこの試合に25分間に出場して18得点を記録した。

 ネッツのショーン・マークス(Sean Marks)ゼネラルマネジャー(GM)は、「ジェレミーは、このオフシーズンのトレーニングキャンプで懸命に練習に励み、今季の活躍をとても期待されていた」とすると、「このけがで彼が一年を棒に振ることになったのは本当に残念だが、球団全体として回復するまであらゆる方法を駆使してジェレミ―を支えていくつもりだ。ジェレミーはこのチームにとって重要な戦力であり、これからもリーダーとしての役割を果たしてくれるはずだ」と述べた。

 ネッツと3年総額3600万ドル(約40億7800万円)の2年目に突入しているリンは、自身のツイッター(Twitter)に、「神は常に確信を持ち、事態を把握している」と投稿した。

 中国系、台湾系の米国人として初のNBAプレーヤーとなった29歳のリンは、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)に所属していた2012年シーズンの序盤に、けが人が続出したことでリザーブから先発に昇格。チームの7連勝に貢献する「リンサニティー(Linsanity、リン旋風)」を巻き起こしたが、シーズン途中で戦線を離脱して左脚の手術に踏み切っていた。(c)AFP