【10月20日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)は19日、2度の総合優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が2018年シーズンもチームに残留すると発表した。同選手は同日、契約が「長期契約」であると明かしている。

 アロンソはチームが発表した声明の中で「マクラーレンの皆との関係を続けることができるのは最高だ。自分の心がとどまるよう訴えかけてきた場所だし、本当に我が家のように感じる」とコメントしている。

 パワーユニットをホンダ(Honda)からルノー(Renault)に変更し、来季は再び本来の強さを取り戻そうとしている名門に期待を寄せているという36歳のアロンソは、「マクラーレンは技術的なリソースに加え、すぐにレースに勝利し、F1で王者に輝くことができるだけの経済的な強さも兼ね備えている」と語った。

「ここ数年は簡単にいっていないが、私たちは勝ち方こそ忘れていないし、すぐにまた勝利を飾ることができると強く思っている」

 インディカー・シリーズにも参戦し、F1内外からオファーを受けていたアロンソだが、結果的に3年間在籍してきたマクラーレンに残留する道を選択した。

 長年にわたってモナコGP、インディアナポリス500(Indianapolis 500)、ルマン24時間レース(Le Mans 24 Hour Race)の「3冠」を達成した史上2番目のドライバーになることを夢見てきたアロンソは同日、第17戦米国GPのサーキットで行われた記者会見で、今回の契約にはオプションが含まれていると明かした。

「契約条項については話し合っていないし、今の段階でそうするつもりもないが、今回は長期契約であり、これから詳細を詰めていくことになる」

「来年に向けて非常に興奮している。今までとは異なる期待と共に、マクラーレンをふさわしい場所へ戻したいと思っている。オーストラリア(2018年シーズン開幕戦)が待ち遠しい」

 またアロンソは、期待外れの成績に終わったホンダとの3年間を経て、新たにルノーからエンジン供給を受けるマクラーレンの決断を歓迎している。同選手は、総合優勝に輝いた2005年と2006年にルノーに在籍していた。

 今季は第11戦ハンガリーGPの6位が最高成績となっているアロンソは「エンジンだけだとしても、ルノーで再びドライブするのは良い気分だ。レッドブル(Red Bull)の2台が日本とマレーシアで表彰台を獲得したことで、それを証明している。みんなルノーのエンジンに力があると知っているのさ」と話した。(c)AFP