【10月19日 AFP】中国のメッセージアプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」は、同国で現在開かれている共産党大会で習近平(Xi Jinping)国家主席が3時間半以上にわたって行った冒頭演説に拍手するという趣向のスマートフォン向けオンラインゲームを発表した。

 首都北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で18日に行われた習国家主席の演説の最中には、集まった2300人を超える党代表が何度も一斉に大喝采を送った。

 その一方、このゲームでは、習氏の演説の約10秒間の動画を見た後に、スマホの画面に出てくる拍手ボタンをタップして、制限時間内に何回「拍手」できるかを競う。19日午後早い段階で、既に10億回近い拍手ボタンが押されたという。

 ゲームを開発したのは、中国有数のゲームおよびソーシャルメディア企業で、微信を運営する「騰訊(テンセント、Tencent)」。同社をはじめとする同国のインターネット企業大手は、事業の成功が続くよう、共産党当局との良好な関係を維持する姿勢をアピールすることで知られている。(c)AFP