【10月22日 CNS】「蓉欧快鉄(Rongoukuaitie)はシルクロードに新たな活気をもたらし、経済の発展は人と人との間をも互いに結びつけた。これはもうただの貿易ではない」。在中国パキスタン大使館のアフサン(Ahsan)参事官は17日夕、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)天府新区(Tianfuxinqu)にある興隆湖(Lake Xinglong)畔で成都の国際鉄路通関港に対する印象をこう述べた。蓉欧快鉄とは、成都とポーランドのウッチ(Lodz)を結ぶ鉄道だ。

 成都でこの日開催された「2017年外交官が再び歩むシルクロード(Diplomatic Corps Revisiting the Maritime Silk Road)」は、中国外交部が主催し、ギリシャ、ポーランド、イタリア、ベラルーシ、アルゼンチンなど15か国18人の在中大使館の外交官が招かれ参加した。

 多数の欧州製品が蓉欧快鉄を通して中国に届き、成都からも多くの製品が蓉欧快鉄を通して多くの国家に届く。初めて成都を訪れたというレオニダス・ロカナス(Leonidas Rokanas)在中国ギリシャ大使は、「成都はギリシャと同じように悠久の歴史と豊富な文化をもつ地域。旅行業などにもつながる」と述べた。

 蓉欧快鉄を通して成都の貨物がポーランドのウッチに到着すると、さらに欧州の陸路や鉄路経由で1~3日以内に各地へ輸送される。「蓉欧快鉄の通関港貨物スペースにはポーランドの牛乳やジュース、クッキーなど、一部の商品は北京では見たことのないものばかりだ」。中国に在中国ポーランド大使館の外交官マータ(Marta)氏は、「この鉄路の力を借りてポーランドの化粧品の多くを中国市場に輸入したい」と述べた。

 四川には、中国が各国と提携した産業交流特区がある。今年8月に設けられたイタリアと共同の文化創造地区のほか、ドイツと共同の中小企業提携区、韓国と共同のハイテク産業区などに続いて、新たな国際提携エリアが四川に誕生したことになる。(c)CNS/JCM/AFPBB News