【10月19日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長が18日、北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の独立へ向けた動きをめぐる同国の政治的危機に不安を示しながらも、「FCバルセロナ(FC Barcelona)なきラ・リーガ」は想像できないと語った。

 これまでレアルで15年近く会長を務めているペレス氏は、同国のニュースサイト「エルエスパニョル(El Espanol)」で、「絶対に検討できない仮説がある。私はカタルーニャなきスペイン、そしてバルセロナなきラ・リーガは考えていない」と語った。

「他の人々と同じように私も心配しているが、自分にできることはほとんどない。考えうる最善の形で事態の解決をするために団結し、憲法を支持している政府と党を私は信頼している」

 政府が違憲とみなす中、今月1日に実施された同州独立の是非を問う住民投票で、投票に訪れた有権者とそれを阻止しようとする警察の間で衝突が起こって以降、スペイン国内は不透明感に覆われている。

 カタルーニャ自治州の州都バルセロナに拠点を置くFCバルセロナは、これまで同州の自治権を支持してきたが、独立に賛成との立場には至っていない。(c)AFP