【10月19日 AFP】ロシアのジャーナリストで、リアリティー番組の司会者を務めていたクセニア・サプチャク(Ksenia Sobchak)氏(35)が来年に予定されているロシア大統領選に出馬する意向を表明した。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の元上司の娘だが、野党指導者を支持し、プーチン氏に対する抗議デモに参加した過去もある。

 サプチャク氏は無所属候補のため、30万人の支持者の署名を集める必要がある。

 プーチン氏も来年の大統領選に出馬するとみられているが、まだ態度は明らかにしていない。

 サプチャク氏は経済紙ベドモスチ(Vedomosti)のウェブサイトで公開された声明で、自身が泡沫(ほうまつ)候補と見られることは理解していると述べている。

 しかしサプチャク氏は拘留中の野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏を支持し、同氏の選挙への出馬を認めるよう訴えた。ただ選管当局は詐欺罪で拘留中のため出馬資格がないと発表している。

 サプチャク氏は元サンクトペテルブルク(St. Petersburg)市長のアナトリー・サプチャク(Anatoly Sobchak)氏の娘。旧ソ連・国家保安委員会(KGB)出身で当時無名だったプーチン氏は、アナトリー氏の側近を務めていた。

 サプチャク氏は2012年、選挙で不正行為が行われたとして、反プーチンデモに加わり多くの人を驚かせていた。(c)AFP