【10月17日 AFP】サッカーオーストラリア代表のアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督は17日、カルロス・テベス(Carlos Tevez)が所属する中国スーパーリーグ(1部)、上海申花(Shanghai Shenhua)との接触が報じられ、オーストラリアの元代表選手からは厳しい声が上がった。

 2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)出場を懸け、サッカールーズ(Socceroos、豪代表の愛称)が来月にホンジュラスとの大陸間プレーオフを控える中、52歳のポステコグルー監督は先日、オーストラリア代表指揮官からの退任を検討しているとの報道について否定も肯定もしなかった。

 こうした状況の中、現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は、アジアで最も潤沢な資金を誇るクラブの一つとされる上海申花が、ポステコグルー監督を指揮官として招へいしたいと考えていると報じた。

 同紙は情報筋については明かしていないが、今年になって元アルゼンチン代表のテベスを世界最高クラスの移籍金で獲得した上海申花は、先月になって前監督のグスタボ・ポジェ(Gus Poyet)氏を解任しており、ポステコグルー監督を招くにあたって年300万ドル(約3億4000万円)の契約を準備していると伝えている。

 しかしながら、上海申花側はAFPの取材に対し、同クラブはポステコグルー監督と接触していないと報道を否定している。

 このような事態を受け、元オーストラリア代表FWのロビー・スレーター(Robbie Slater)氏は、ポステコグルー監督にはW杯出場を目指す同国を最後まで見届ける責任があり、自身の計画についてもはっきり話さなくてはならないと語った。

 スレーター氏はスカイ・スポーツ・ラジオ(Sky Sports Radio)に対し、「チームを離れることはできない。彼は代表監督だ。仕事がすべて終わるまでは残らないといけない」「もし出て行くつもりなら、私たちに伝えてくれ。正直にな。どのような決断を下したのであれ、断言しないという点だけが納得いかない」と苦言を呈した。(c)AFP