【10月17日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)から5連勝を飾ったロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、長年負け越してきたライバルに抱いていた「恐怖心」をついに払拭(ふっしょく)したと語った。

 現在36歳のフェデラーは、15日に行われた同大会決勝で圧巻のプレーを披露。世界ラインキング1位に君臨するナダルを6-4、6-3で下して今季6度目の優勝を果たすと同時に、宿敵に対する流れを好転させたことを強調してみせた。

 現在世界ランキング2位のフェデラーは、2年前のスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2015)で対ナダル戦の連敗を5で止めると、今年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)決勝でも激戦を制すなど、現在は逆に連勝を5に伸ばしている。

 今シーズンはBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)とマイアミ・オープン(Miami Open 2017)でもナダルを撃破しているフェデラーだが、通算成績では15勝23敗と、ライバルに依然として大きなリードを許している。

 対戦成績で逆転するほど「多くの時間はツアーで残されていない」というフェデラーだが、自身はナダルとの成績での差は不安に思っていないという。

 ナダル戦で良い成績が出るようになった要因について問われたフェデラーは、「今までほど恐怖心がなくなったのかなと思う。もちろん、ものすごく怖かったとかいうわけではないけどね。それでも彼にはよく負けたし、特にクレーコートでは何回も負けた」と口にした。

 四大大会(グランドスラム)で歴代最多19回の優勝回数を誇るフェデラーと同16回のナダルは今季、けがによる危機を乗り越え、それぞれ2回ずつグランドスラムタイトルを手にしている。(c)AFP/Peter STEBBINGS