【10月16日 AFP】サッカーインドネシア1部リーグの試合で、ペルセラ・ラモンガン(Persela Lamongan)に所属するGKフダ(Choirul Huda)がチームメートとの衝突後に死亡し、同国サッカー界は16日、悲しみに包まれた。

 生まれ故郷に本拠地を置くペルセラで、正守護神として長年ゴールマウスを守り続けていた38歳のフダは15日、ブラジル出身でチームメートのMFラモン・ロドリゲス(Ramon Rodrigues)と試合中に激突し、ピッチに倒れ込んだ。

 ビデオ映像を見る限り、ストレッチャーに乗せられて病院に搬送される直前までフダは胸の痛みを訴えていた。ペルセラのアシスタントコーチは16日、AFPの取材に応じ、「彼は病院で救急処置を受けたが、昨日の夕方には息を引き取った」と述べている。

 フダが運ばれた病院の医師によると、同選手はチームメートとの激突で呼吸が止まり、心停止に陥っていたため、蘇生処置を1時間行ったと明かした。また、フダがチームメートと激突した際、その衝撃で頭部と首に深刻なダメージを負い、それが致命傷になった可能性があるとの見解を示している。

 ペルセラはクラブの公式ツイッター(Twitter)で、1999年の入団以来、クラブで通算500試合以上に出場したフダを「本物のレジェンド」と称し、哀悼の意を表した。そしてソーシャルメディアには、クラブに生涯をささげた唯一無二の存在としてサポーターから愛された同選手に対し、多くのファンから悲しみの声が寄せられていた。(c)AFP