【10月16日 AFP】アフリカ西部リベリアで行われた大統領選挙で、選挙管理委員会は15日、世界的に有名な元サッカー選手のジョージ・ウェア(George Weah)氏と現副大統領のジョゼフ・ボアカイ(Joseph Boakai)氏が、来月7日に行われる決選投票に進むと発表した。

 第1回投票は10日に行われた。開票率95.6%の時点で、ウェア氏の得票率が39.0%、ボアカイ氏は29.1%で、両氏共当選に必要な過半数の獲得に至らなかった。

 決選投票の勝者が、アフリカ初の民選女性大統領で2期の任期満了を迎えるエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)氏の後任に就任する。平和的な政権移譲が実現すれば、リベリアでは過去70年で初となる。

 ウェア氏は2005年にも大統領選に挑み、サーリーフ氏に敗れていた。アフリカ出身のサッカー選手として初めてFIFA年間最優秀選手賞(FIFA World Player of the Year)とバロンドール(Ballon d'Or)に輝いた同氏は、1989~2003年の内戦時の大半は自国を離れ、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(PSG)やイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)など欧州の一流チームでプレーしていた。(c)AFP/Jennifer O'Mahony and Emilie Iob