【10月16日 CNS】中国・広東省(Guangdong)洪水・旱害防止総指揮部は15日夜、台風20号(国際名:カーヌン)が15日夜半から翌16日早朝にかけて最大風速32.7~41.4メートルで同省湛江市(Zhanjiang)から海南省文昌市(Wenchang)の沿海区域に上陸すると発表した。広東省の危険区域住民は、36万8190人が避難したほか、広東省の計15地域で学校や商店、市役所、飛行機などが営業や運航を停止するなどの措置が取られた。

 台風は16日午前3時25分、中国・広東省(Guangdong)湛江市(Zhanjiang)徐聞県(Xuwen)新寮鎮(Xinliao)東部の沿海地区に上陸。雷州(Leizhou)半島を横断した後、同6時ごろには勢力を弱めながら北部湾(Beibu Gulf)海上へと移動した。

 上陸前からすでに勢力を弱めており、上陸時の中心付近の最大風速は24.5~32.6メートルで、当初予想と比べて破壊力も大幅に落ちていた。16日早朝、台風が去ったあとの湛江市の風は弱く、雨も小降りだった。何本か小さな木が風で倒された程度で、ほかに台風の影響はみられなかった。(c)CNS/JCM/AFPBB News