【10月16日 AFP】カナダのマルク・ガルノー(Marc Garneau)運輸相は15日、東部ケベックシティー(Quebec City)の空港で同国の旅客機と小型の無人機(ドローン)が衝突していたことを明らかにした。旅客機は無事に着陸した。旅客機とドローンの衝突はカナダで初めてという。

 ガルノー運輸相の声明によると、衝突があったのは12日。ケベックシティーのジャン・ルサージ国際空港(Jean-Lesage International Airport)に進入しようとしていた国内線のスカイジェット(Skyjet)機にドローンが衝突した。

 ガルノー運輸相は「ドローンが商用機に衝突したのはカナダでは今回が初めてだ。幸いにも軽い損傷だけで済み、無事に着陸できた」と述べている。

 地元日刊紙ジュルナル・ド・ケベック(Journal de Quebec)によると、乗客6人と乗員2人を乗せた同機は空港から約3キロ、高度約450メートルで右翼に衝突されたという。

 カナダの法律では、空港から5.5キロメートル以内、高度90メートル以上での娯楽用ドローンの飛行を禁止している。

 ガルノー運輸相はドローン運用者に対して、航空機の安全を脅かした罪で有罪と認められれば、最高2万5000カナダドル(約224万円)の罰金または禁錮刑、あるいはその両方を科される可能性があると警告した。

 ガルノー運輸相によると、「航空安全上、懸念される」ドローン事案が今年に入って131件起きているという。(c)AFP