【10月16日 AFP】女子テニス、天津オープン(2017 Tianjin Open)は15日、シングルス決勝が行われ、四大大会(グランドスラム)通算5勝のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は7-5、7-6(10-8)で世界ランキング102位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)を下し、ドーピング違反による15か月間の出場停止処分後では初の優勝を飾った。

 今年4月にツアー復帰を果たした元世界ランク1位のシャラポワは、両セットともに19歳のサバレンカに先行を許す展開となったが、4度目のマッチポイントで2015年のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2015)以来およそ2年半ぶりとなる通算36回目の優勝を決めると、両手で胸を押さえて喜びをかみしめた。

 2016年初めに禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)に陽性反応を示したシャラポワは、物議を醸した復帰後は故障に苦しんでおり、カムバック後では今回が7大会目の出場となっていた。

 現在のランキング(10月9日付)は86位まで落ちているため、今シーズンはワイルドカード(主催者推薦)を受けて大会に出場しているシャラポワだが、そのカムバックをめぐっては意見が分かれており、ライバル選手からはツアー復帰は許されるべきでないとの声も上がっていた。

 現在30歳のシャラポワは次週、母国の首都モスクワ(Moscow)で開催されるクレムリン・カップ(Kremlin Cup 2017)でプレーする。シャラポワにとって同大会の出場は2007年以来となる。(c)AFP