【10月15日 AFP】17MLBは14日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が開幕し、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)はヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)が1本塁打を含む2打点の活躍をみせ、前年王者シカゴ・カブス(Chicago Cubs)に5-2で勝利し、シリーズ初戦をものにした。

 昨シーズン、カブスにこのシリーズで敗退に追いやられていたドジャースは、オールスターメンバーのコリー・シーガー(Corey Seager)が腰の負傷でシリーズの登録メンバーから外れ、試合前から打撃を受けた。それでもチームは、プイグとクリス・テイラー(Chris Taylor)の本塁打などでシーガー不在の状況をうまく乗り切った。

 ドジャースはエースのクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)が4回にアルバート・アルモーラ(Albert Almora)に2点本塁打を浴びて0-2と先行を許したが、続く5回に反撃。カブスの先発ホセ・キンタナ(Jose Quintana)から打者2人が連続で四球を選ぶと、プイグの適時二塁打とチャーリー・カルバーソン(Charlie Culberson)の犠飛で同点に追いついた。

 さらにドジャーズは6回、今季はマイナースタートだったテイラーの本塁打で1点を勝ち越すと、迎えた7回は先頭のプイグの本塁打を皮切りにさまざまなことが起こった。

 次打者のカルバーソンが二塁打で続くと、1死一、二塁からジャスティン・ターナー(Justin Turner)の単打の間にカルバーソンが本塁に突入。最初は本塁で刺されたという判定が下されたが、映像で検証した結果、審判団は捕手のウィルソン・コントレラス(Willson Contreras)が本塁での衝突を禁止するルールに違反してプレートをブロックしたと判断し、判定が覆った。

 この裁定にカブスのジョー・マッドン(Joe Maddon)監督は怒ってベンチを飛び出して抗議したが、すぐに退席処分を命じられた。これで5-2としたドジャースは、最後は守護神ケンリー・ジャンセン(Kenley Jansen)が4人の打者を抑えて勝利を収めた。

 カーショウは5回を投げて4安打4三振を記録。最後は打者6人を連続で退けてブルペンに後を託した。ジャンセンにはセーブが付いている。

 第2戦は同じドジャースタジアム(Dodger Stadium)で行われ、先に4勝したチームがヒューストン・アストロズ(Houston Astros)かニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)とのワールドシリーズに臨む。アストロズは同日2-1で勝利し、2勝0敗で先行している。(c)AFP/Rebecca BRYAN