【10月15日 AFP】西アフリカのコートジボワールで14日、フランス軍がチャーターして10人が乗っていた輸送機が海に墜落し、旧ソ連のモルドバ国籍の4人が死亡、仏軍兵士3人を含む6人が負傷した。

 現場はコートジボワール最大の都市で南部沿岸のアビジャン(Abidjan)の海岸の近くで、事故に先立ち暴風雨に見舞われていたが、墜落と悪天候との因果関係は分かっていない。

 フランスは、サハラ砂漠(Sahara Desert)南部一帯のサヘル(Sahel)地域で爆弾攻撃や銃撃、拉致などを繰り返すイスラム過激派を掃討するバルカン作戦(Operation Barkhane)に約4000人を派遣している。

 仏軍筋によると、墜落したのは同作戦で仏軍がチャーターしたアントノフ(Antonov)輸送機。この事故でモルドバ人4人が死亡したほか、仏軍兵士3人を含むフランス人4人とモルドバ人2人の計6人が負傷した。

 地元テレビは消防隊員の話として、墜落機は隣国ブルキナファソの首都ワガドゥグ(Ouagadougou)を離陸した後、アビジャンの海岸近くに墜落したと伝えた。機体は真っ二つに折れた状態だという。

 地元当局は、捜査当局が事故原因を究明できるよう、残骸が流される前に機体を回収したいとしている。