【10月16日 AFP】17-18イタリア・セリエAは15日、第8節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がハットトリックの活躍をみせ、ACミラン(AC Milan)とのダービーを3-2で制し、首位ナポリ(SSC Napoli)と勝ち点2差の2位を守った。

 チームの主将を務めるイカルディは、本拠地サン・シーロ(San Siro)に詰めかけた8万人の観客の前で、試合終了1分前に決勝のPKを決めた。前半28分と後半18分にも得点していたイカルディは、この試合でハットトリックを達成している。

 対するミランは、後半11分にスソ(Suso)、後半36分にオウンゴールで、同点に2度も追いついてみせたが、ともにアジア人のオーナーから多額の資金提供を受けた2チームの「中国」ダービーは、インテルに軍配が上がった。

 前日の試合でユベントス(Juventus)が敗れたため、インテルはこれでナポリと勝ち点2差の単独2位に立っている。両チームは次節、直接対決を迎える。

 イカルディは「ダービーでの3得点は格別だ。大事なのはチームが勝ったこと。優勝争いの話をするのはまだ早すぎる」と話した。

「チームはプレシーズンから順調だが、今は次の試合に切り替えなくちゃならない。ナポリは強敵だからね。僕にとっても特別な試合になる。ナポリはリーグ首位で、今の欧州で一番良いサッカーをするチームだ」

 一方、ミランはリーグ4敗目を喫し、順位も10位に転落。ヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督にかかる重圧もさらに強まっている。

 それでも指揮官は「現時点の順位では、すべてが手の届かないところにあるように見えるが、シーズンはまだまだ長いし、われわれにも追いつくチャンスはある」と力強く話した。

「誰が何と言おうと、このチームには質の高い選手がそろっているし、きょうは作り出したチャンスの数を考えれば、ドローでも物足りないぐらいだ。4位以内のフィニッシュは十分に可能だと考えている」 (c)AFP/Emmeline MOORE