【10月15日 AFP】17-18イタリア・セリエAは14日、第8節の試合が行われ、ラツィオ(SS Lazio)はチロ・インモービレ(Ciro Immobile)の2得点で王者ユベントス(Juventus)を1-2で下した。ユベントスがホームで敗れるのは約2年ぶり。首位ナポリ(SSC Napoli)はASローマ(AS Roma)に1-0で勝利している。

 パウロ・ディバラ(Paulo Dybala)が終盤にPKを失敗したユベントスは、2015年以降38勝3分だったホームで黒星を喫した。

 ナポリはロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)の決勝点により敵地でローマを退け、開幕から続く連勝を8に伸ばした。

 ナポリは勝ち点19で並ぶユベントス、ラツィオ、インテル(Inter Milan)との差を5に広げた。インテルは15日にACミラン(AC Milan)とのダービーを控える。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、シーズン序盤の戦いや、前節2-2で引き分けたアタランタ(Atalanta)戦から危険な兆しはあったという。

「トリノ(Torino FC)戦、サッスオーロ(US Sassuolo)戦、アタランタ戦でも危ない兆候はあった。われわれは集中力を欠く場面があり、その高い代償を支払っている」

「ベルガモ(Bergamo、アタランタの本拠地)ときょうで勝ち点5を落とした。スクデット(リーグ優勝)を取るためにはすべての試合で戦わなければならないということをまだ理解していない」

「水曜日(18日)には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)でスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)との重要な試合がある。われわれは勝たなければならない」

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から1年間の期限つきで7月に加入したユベントスのドウグラス・コスタ(Douglas Costa)は、前半23分にサミ・ケディラ(Sami Khedira)のシュートを相手GKトーマス・ストラコシャ(Thomas Strakosha)がはじいたボールに詰め、移籍後初得点をマークした。

 しかしハーフタイム明けはラツィオの一方的な展開となり、インモービレが7分間で2得点を挙げた。後半9分にユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)に倒されて得たPKを自ら決めて2点目を挙げたインモービレは、今季の得点数を11に伸ばし、ディバラを抜いて得点ランクのトップに立った。

 途中出場したディバラは、バーをたたくシュートを放つなど可能性を感じさせたが、ロスタイムにPKをストラコシャにセーブされて最大のチャンスを逃した。

 リーグ戦でラツィオは、敵地トリノ(Turin)で2002年からユベントスに勝てていなかったが、今季はすでにイタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup 2017)で3-2で勝利していた。

 ラツィオのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は、「このクラブの歴史に記される結果となった。われわれは今夜、桁違いのことを成し遂げた」と喜びを語っている。

「トリノのファンや雰囲気は決して簡単なものではない。それが彼らがここで約3年間負けていなかった理由だ。耐えることができればユーベにダメージを与えられると感じていた。われわれは9位か10位になるだろうと言う人もいたが、それはフェアではない。今がわれわれについて話すべき時だ」

 前半20分にインシーニェのゴールで先制したナポリは、後半ローマに押し込まれ、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)の2本のヘディングシュートにゴールを脅かされたが、後半25分の1本目はGKホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)がはじき、終了まで残り6分で放たれた2本目はバーを越えていった。

 インテル戦に続いて今季ホームで2敗目を喫したローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は、「前半はナポリに敬意を持ちすぎていた」とコメントし、チャンピオンズリーグのチェルシー(Chelsea)戦を来週に控え、多くのことを考えなければならないと話した。

 一方、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督の率いるナポリは、大きな自信を胸にチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)戦に臨む。(c)AFP/Emmeline MOORE