【10月15日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)は14日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がそれぞれ決勝に進出した。

 ライバル関係に新たなページが刻まれることになった両者はこれまでに37回対戦しており、現世界1位のナダルが通算23勝とリードしている。

 これまでに上海マスターズを制覇したことのないナダルだが、今回はわずかながら有利とみられている。ナダルが見事な勝ち上がりをみせる中、フェデラーは素早い立て直しを迫られた。

 今年、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)を制し、先週は中国オープン(China Open 2017)を制すなど、ツアー6勝と再び特筆すべきシーズンを過ごしているナダルは、第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と対戦。第1セットで3度のセットポイントをセーブするなど浮き沈みの激しい試合となったが、7-5、7-6(7-3)で勝利を飾った。

 一方、2度目の大会制覇を目指す世界2位のフェデラーは、セットダウンから巻き返してファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を3-6、6-3、6-3で退けた。

 ナダルとチリッチの一戦の後にプレーした36歳のフェデラーは試合後、休養が短いという懸念については否定し、ナダルとのライバル関係は「特別」だと語った。

「僕らのプレーの仕方は互いに違う、それに考え方も人生の送り方も、まったく違う。ただ、僕らは大事な瞬間に同じようなものの見方をする。一緒に(レーバー・カップ〈Laver Cup〉で)ダブルスをプレーしたときにそれに気が付いた」

「彼は偉大なチャンプで、自分をより良い選手にしてくれた選手の一人だ。自分のプレーを修正したり、コートに戻って練習したり、自分が何を変えられるかを考えたりさせられた。そういったこともあって、(ナダルに)これまで敗れたことには満足しているし、キャリアのこの段階でまだ僕らがこういった試合をできるのは良いことだね」 (c)AFP