【10月14日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)は13日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)はフルセットに持ち込まれたものの、第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を6-4、6-7(4-7)、6-3で退け、準決勝に駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)通算16勝を誇りながら、同大会では一度も優勝に恵まれていないナダルは、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)と中国オープン(China Open 2017)に続き、3大会連続にして今季7度目のタイトル獲得を目指している。

 中国オープンの準決勝でディミトロフを下していたナダルだったが、曇り空となったこの日の試合では一時追い込まれる場面があり、手に汗握る展開のなかで再び活路を見いだすことに成功した。

 31歳のナダルは試合後、「とてもうれしい。本当に厳しい試合だった。お互いに高いレベルのテニスをプレーした。楽しめたよ。両者とも集中力を維持してポイントを取り合う素晴らしい戦いだった」とコメントしている。

「たくさんの試合に続けて勝てて、何もかもすごく満足だ。明日はどうなるか分からないけれど、北京(Beijing)では優勝できたし、強豪ぞろいの厳しい大会でも準決勝まで来られた。この勢いを持続していくことに集中する」

 そのほかの試合では、第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が6-3、6-4でノーシードのアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)に勝利。準決勝で対戦することになったナダルとは、過去5回の対戦で1勝しか挙げていない。

 一方、第16シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は、セルビアのヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)に1セットダウンとされたものの4-6、6-1、6-4で逆転勝利を収め、第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との準決勝に進出した。(c)AFP/Peter STEBBINGS