【10月13日 AFP】米カリフォルニア(California)州の大規模な山火事は、13日までに確認された死者数が31人に上り、山火事が多発する同州でも史上最悪となった。救助隊は遺体捜索犬を投入して犠牲者の捜索に当たっている。

 8日に発生した山火事はカリフォルニアのワイン産地を飲み込み、これまでに7万6000ヘクタールを焼き尽くした。焼け出された人々は数千人に及ぶ。

 12日は計20か所で消防隊員8000人が鎮火に当たったが、強風で作業が阻まれた。天候が回復する見込みはない。

 カリフォルニア州森林火災予防局(Cal Fire)のケン・ピムロット(Ken Pimlott)長官は記者会見で、火はいまだ不安定な状態で燃え続けており「いつどの方角へ延焼してもおかしくない」と指摘。「この大惨事を収束させるまでには、まだ長い道のりがある」と語った。

 森林火災予防局は12日、今回の山火事でこれまでに31人が死亡したと発表した。

 被害の大きいソノマ(Sonoma)郡のロブ・ジョルダーノ(Rob Giordano)保安官によると、行方不明者の届け出は約1100件に上り、うち「約745人は安全が確認された」が、残る約400人の安否は現在も分からないという。届け出の重複があることから実際の不明者はこれより少ないとみられるが、死者数が増える可能性は大きいとの見方を同保安官は示し、新たに確認された死者の大半は70~80代の住民だと述べた。(c)AFP/Julie CHARPENTRAT