【10月14日 CNS】中日国交正常化45周年記念イベントとして、「閲読日本書系(訳:日本を精読する文献リスト)」プロジェクトの出版座談会が9日、北京(Beijing)で開催された。

 出版座談会は、中国社会科学院社会科学文献出版社と笹川平和財団(SPF)の共催。中国社会科学院の蔡昉(Cai Fang)副院長、日本財団会長で笹川平和財団の笹川陽平(Yohei Sasakawa)名誉会長、社会科学文献出版社の謝寿光(Xie Shouguang)社長が出席した。

「閲読日本」プロジェクトは、中国社会科学文献出版社と日本の笹川平和財団が、2009年に共同で発足させた大規模な交流プロジェクト。以後8年間、同プロジェクトが翻訳・紹介した日本の書籍は100種を超え、内容は日本の政治、経済、文化などさまざまな分野にわたり、中国国民が広く、かつ正確に日本の社会生活や文化を理解する上で有益だ。

 社会科学文献出版社を始め、三聯書店(Joint Publishing)、北京大学出版社(Peking University Press)、南京大学出版社(Nanjing University Press)、世界知識出版社(World Affairs Press)、新星出版社(New Star Press)、上海交通大学出版社(Shanghai Jiao Tong University Press)が共同で進めてきた。また、日本の東京大学(University of Tokyo)、関西学院大学(Kwansei Gakuin University)や中国の清華大学(Tsinghua University)、北京大学の学者が選書委員としてそれぞれの研究分野の代表作を推薦した。

 さらに、専門的な学術書だけでなく、より広い一般の読者向け書籍も加えるため、出版図書目録には選書委員による推薦と出版社推薦の二通りを収載。これによって、学術研究レベルの専門書もあれば、一般読者向けの書籍もあり、読者の異なるニーズに応えることができた。

 また、中日関係をめぐって、同プロジェクトによる書籍も出版された。両国の選書委員はそれぞれ『中日友好交流30年』『日中関係40年史(1972年~2012年)』を編さんし出版した。また、『国の問題・日本の経験』リーズが、社会科学文献出版社から出版された。(c)CNS/JCM/AFPBB News