【10月13日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)は12日、シングルス3回戦が行われ、大会第16シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が3-6、7-6(7-5)、6-4で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に逆転勝利を収め、準々決勝に駒を進めた。

 2009年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2009)を制している29歳のデルポトロは、ベテランの意地を見せて20歳の新鋭ズベレフとの激戦を1時間54分で制した。準々決勝の相手は、第12シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)をストレートで下したヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)に決まった。

 一方、今季5勝を挙げる大躍進を遂げていたズベレフは、第1セットは簡単に制したものの、第2セットでは接戦を強いられ、タイブレークの重要な場面でデルポトロにミニブレークを許して追いつかれてしまった。

 第3セットでもサービスゲームをブレークされて2-3と劣勢に立たされたズベレフは、怒りを募らせてラケットをコートにたたきつけたり踏みつけたりする行為に及び、ベンチに座っても暴挙が収まらず、試合後に「ご覧の通り、今はとてもうんざりしている」とコメント。コートを去る際には、壊れたラケットを観客に渡していた。

 現在世界ランク4位で、今後王者になるともいわれているズベレフは、「ブレークされたのは一度だけの試合で、どうして負けたのか分からない。彼のサーブではチャンスをつかめなかった。調子は良かったのに少し頭に血が上ってしまった。それが腹立たしいね。今大会は素晴らしい結果が出せたはずだ」と話した。(c)AFP