【10月12日 AFP】北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-ho)外相は11日、ロシア国営タス通信(TASS)のインタビューに応じ、先月行われた国連総会(UN General Assembly)でのドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の演説に触れながら、トランプ氏が北朝鮮との「戦争の導火線に火を付けた」と語った。

 両国の間で緊張が高まる中、トランプ氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と激しい言葉の応酬を繰り広げていた。

 李外相は平壌(Pyongyang)で行われたインタビューで、「挑発的で正気とは思えない国連での演説により、トランプ氏はわれわれとの戦争の導火線に火を付けたと言える」と発言。

 また、「われらの親愛なる最高指導者、金正恩氏は厳しく警告している。われわれが与える打撃の圧力を受けて全世界に恥をさらしたくないのであれば、米国は分別を持って行動し、われわれへの攻撃をやめなければならない」と警告した。

 李外相はさらに、「制裁という形を装ってわれわれの首を絞め、息の根をとめようとする全ての試みは、戦争行為と同等であるとわれらが共和国政府は何度も指摘してきた」と述べ、新たに採択された国連の制裁決議を非難するとともに、北朝鮮は「それに応じた究極的な措置の行使」を排除しないとも付言した。(c)AFP