【10月12日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は11日、上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)のシングルス1回戦を途中棄権したニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に罰金1万ドル(約112万円)に加え、賞金2万1085ドル(約240万円)の没収処分を科すと発表した。

 ATPによると、罰金が科されたのは非スポーツマン行為があったためで、賞金の没収は10日に行われたスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)との試合後に治療を受けなかったからだという。

 気分屋なことで知られるキリオスはこの日、試合中に審判と観客に対する不満を口にしただけでなく、怒りのあまりコートの外にボールを打ち込むなど、不適切な行為でポイントを失う場面もあり、会場を後にする際にはやじやブーイングを浴びた。

 問題の試合から数時間後、22歳のキリオスは自身のツイッター(Twitter)に声明を投稿しており、その中で自身は「食あたり」と肩のけがに苦しんでいたと説明している。キリオスは翌日にリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)とのダブルスも予定していたが、こちらも棄権している。

 現在世界ランキング21位のキリオスは、1年前の上海マスターズでも観客と口論をしたり、ポイントを故意に落としたりして物議を醸しており、その時は罰金に加え出場停止処分を科されていた。(c)AFP/Peter STEBBINGS