【10月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、自身が核兵器保有数を大幅に増やすよう要求していたと報じられたことを受け、報道機関を激しく非難し、テレビ局の放送免許を取り上げるべきだろうかとの問いを投げ掛けた。

 米テレビ局NBCニュース(NBC News)は、トランプ氏はこの夏、軍高官や安全保障担当の側近らに対し、米国の核兵器保有数を「10倍近く増やす」よう求めたと報道。トランプ氏はこれに怒り、「NBCと各放送局はフェイクニュースばかり出しているが、いつ放送免許を取り上げたら適切だろう? 国のためによくない!」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 NBCはその場に同席していた政府高官3人の話として、トランプ氏の要求は1960年代以降着実に核保有量が減少していることを示すスライドを見せられた際に出たものと報じている。

 レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官がトランプ氏を「間抜け」呼ばわりしたのは、この説明の後だとされている。同長官の報道官は、「間抜け」との発言はなかったと否定している。

 トランプ氏は11日、ホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)でカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相と会談した際、核軍拡を求めたことを否定。

「増加について議論したことは一度もない。(既存の核兵器が)完璧な状態にあることを望んでいる。あれはフェイクニュースだ」と説明し、「報道機関が好きなことを何でも書けることは正直、不快極まりない。調査すべき問題だ」と述べた。(c)AFP