【10月13日 CNS】中国銀聯(China UnionPay)は9日、今年の国慶節(建国記念日)と中秋節(Mid-Autumn Festival)の大型連休(10月1日~8日)期間の銀聯のオンライン取引の状況を発表した。取引総額が1兆3700億元(約23兆3000億円)に達し、大型連休期間の最高記録を達成した。1日あたりの平均取引額も前年同期と比べて36.2%伸びたと発表した。取引総回数は7億2800万回だった。

「7日の段階ですでに取引金額が初めて1兆元の大台を突破し、8日に累計1兆3700億元に到達していた」。中国銀聯データ分析担当の陳漢(Chen Han)氏は、「商務部発表によると、今年の大型連休期間中の全国小売業、飲食業の1日あたりの平均消費額は、前年同期比で10.7%増加した。銀聯もこれに伴い、一般消費取引回数は前年と比べて15%伸びており、アモイ(Xiamen)、青島(Qingdao)、安徽省(Anhui)などは特に成長率が高く、50%以上伸びている」としている。

 こうした「記録」は、大型連休中に意欲的に外出した人たちによるものが大きい。空港、鉄道、道路など公共交通施設を利用した取引回数は前年同期比で52%増加し、このうち道路施設利用時の取引回数は同69%増加した。これは銀聯が全国各地に広めていた「高度道路交通システム(ITS)」の影響が大きい。スマートフォンから銀聯のスマートフォンを用いた決済システムを使うことで、公共交通機関など気楽に利用できるようになり、さらに市民が気軽に外へ出かけるきっかけとなった。

 また、ホテルやレストラン、百貨店などでの消費の増加は著しく、他業界を大きく離している。宿泊施設関連での取引回数は前年同期比で37%増、飲食業で同22%増加しており、市民の旅行や余暇には、飲食や宿泊が重要な部分を構成していることがわかる。

 銀聯カードやスマートフォンを通じた銀聯支払いの方式の普及により、さらに上質の「休日お出かけ消費」体験が提供された。アップルペイ(Apple Pay)、サムスンペイ(Samsung Pay)、HuaWei PayMi PayHCEなどにも代表されるように各モバイル決済業者の成長も著しくなり、銀聯の1日あたりの取引回数は19%、取引金額も214%の伸びを示した。(c)CNS/JCM/AFPBB News