【10月11日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は10日、出場した上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)のシングルス1回戦を途中棄権。コートを去る際にブーイングを浴びた試合後には体調が優れなかったと明かし、謝罪した。

 米国のスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson)と対戦した第13シードのキリオスは、第1セットを6-7(5-7)で落とした直後、急ぎ足でコートを去った。この日は、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れた8日の中国オープン(China Open 2017)決勝に続き、不適切な行為でポイントを失う場面もあり、男子プロテニス協会(ATP)も本件について調査に乗り出している。

 その才能を疑う人は少ないものの、簡単に感情的になってしまうことで知られるキリオス本人は試合後、自身のツイッター(Twitter)で声明を発表した。

 前回大会でも「無気力試合」を展開し、結果的に出場停止処分を科されていた世界ランキング21位のキリオスは「ここ24時間にわたり食当たりと闘っていた。準備に全力を注いだが、コート上でも非常に苦しんだ。それは最初のポイントから見て明らかだったと思う」とした上で、棄権という結果には「がっかりしている」とつづった。

「きょうの練習で肩が痛み始めたことも良くなかった。ここ24時間は一口も食べていなかったから、第1セットを落とした時点で続ける力は残されていなかった」

 また、リュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)と組んでエントリーしている11日のダブルスについては、当日になってから出場可否を判断するという。

 この日行われたその他の試合では、第7シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)が同胞のアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas)に敗れて大会から姿を消した。

 第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は6-3、7-6(7-5)でカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)との接戦を制している。(c)AFP/Peter STEBBINGS