【10月11日 AFP】(記事更新)2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選は10日、各地で行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)がハットトリックの活躍をみせたアルゼンチンは、敵地でエクアドルに3-1で勝利し、予選3位でのW杯出場を決めた。

 試合前までは来年のW杯出場が危ぶまれていたアルゼンチンだったが、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーするエースのメッシが個人の力でチームを救い、チームを本大会へ導いた。

 2001年以来となるエクアドルの首都キト(Quito)での勝利を目指したアルゼンチンは、試合開始からわずか38秒でエクアドルのロマリオ・イバーラ(Romario Ibarra)に先制点を許し、悪い出だしとなった。

 しかし、メッシは前半11分にアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)のアシストから同点ゴールを決めると、続く18分には勝ち越しとなる得点を記録。さらに後半にはループシュートを決め、輝かしいキャリアで通算44回目のハットトリックを達成した。

 メッシはこれで4回目のW杯出場に期待をかけ、代表ではなかなか手が届かずにいる主要大会のタイトル獲得にもう一度挑戦できる。アルゼンチンは2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でドイツに敗れて準優勝となると、2015年と2016年のコパ・アメリカ(Copa America)でも2回続けて決勝で苦杯をなめた。

 ロシア大会の期間中に31歳になることを考えれば、自身のアイドル、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏と同じW杯戴冠のチャンスは、これが最後になる可能性が高い。

 今回の予選期間中だけで3人目の代表指揮官となったホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は、本大会出場に胸をなでおろし、メッシへの惜しみない賛辞を贈っている。

「メッシがW杯に貸しがあるんじゃない。サッカーがメッシにW杯という貸しがあるんだ。彼は史上最高の選手。これはチームの勝利だ。みんな最高の試合をした」 (c)AFP