【10月10日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の最初の妻イバナ・トランプ(Ivana Trump)さん(68)がテレビのインタビューで口にした冗談を受けて、現在の妻メラニア(Melania Trump)夫人(47)は9日、米国のファーストレディー(大統領夫人)は自分だけだと世界に知らしめた。

 イバナさんは新著「Raising Trump(トランプ家の子育て)」に合わせて行われた米ABCニュース(ABC News)のインタビューの中で、第45代米大統領である元夫のトランプ氏との長期間にわたった関係に触れ、「ホワイトハウス(White House)の直通番号は知っていますけど、彼に電話する気はありませんよ。だってメラニアがいるんだもの。やきもちを焼かせたりしたくないですからね。いずれにしてもトランプの最初の妻は私なんだから。そうでしょ?私がファーストレディー(最初の妻)なのよ。そうでしょ?」と笑いながら話した。

 だがメラニア夫人の方は、この発言を断固正す必要があると感じたようだ。メラニア夫人の代理人ステファニー・グリシャム(Stephanie Grisham)氏は米CNNを通じて、冷然とした声明を発表。「トランプ夫人は息子のバロン(Barron Trump)君と大統領のためにホワイトハウスを家庭にした」「彼女(メラニア夫人)は首都ワシントン(Washington D.C.)での生活を気に入っており、米国のファーストレディーという役割を誇りに思っている」「彼女は自身の肩書と役割を子どもたちのために役立てようとしている。著書を売るためではない」と述べ、「(大統領の)元妻の一人によるこの発言に論評すべき内容がないのは明らかであり、残念ながら注目を集めるための利己的な雑音にすぎない」と切り捨てた。

 トランプ大統領はイバナさんとの間に長男のドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏、長女イヴァンカ(Ivanka Trump)氏、次男エリック・トランプ(Eric Trump)氏の3人の子どもをもうけたほか、2番目の妻で女優のマーラ・メイプルズ(Marla Maples)さんとの間に娘のティファニー(Tiffany Trump)さんがいる。

 3番目の妻で現夫人のメラニアさんとの息子、バロン君はトランプ大統領、メラニアさんと共にホワイトハウスで暮らしている。(c)AFP