【10月8日 AFP】英ロンドン(London)のサウスケンジントン(South Kensington)地区で7日、乗用車が歩道に乗り上げて歩行者に突っ込み、運転手と通行人10人の計11人が負傷した。

 現場とその周辺は武装した警察官らによって一時封鎖されたが、警察は「テロではなく交通事故だった」と発表し、運転していた40代の男を危険運転の疑いで逮捕して取り調べている。

 逮捕された男を含む9人が病院で治療を受け、残る2人は現場で手当てを受けた。生命の危険がある人や人生が変わるほどのけがをした人はおらず、大半は7日中に病院を出た。

 現場のエキシビションロード(Exhibition Road)は自然史博物館(Natural History Museum)やビクトリア&アルバート博物館(Victoria & Albert Museum)に近く、特に土曜日の午後は家族連れや観光客でにぎわう。

 英国では今年3月以降、ロンドンで4件、マンチェスター(Manchester)で1件の計5件の「テロ攻撃」が発生して計35人が死亡しており、警備が強化されていた。ロンドンで発生した事件のうち3件では乗用車が通行人に突っ込んでいた。(c)AFP/Patrice NOVOTNY and Alice RITCHIE