【10月7日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のオールスター(NBA All-Star Game)に通算7度選出され、2017年のバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)でメンバー入りを果たした元名選手のトレイシー・マクグレディ(Tracy McGrady)氏が6日、古巣オーランド・マジック(Orlando Magic)の特別顧問に就任した。

 現役時代の2000年から4年間にわたりマジックに在籍していたマクグレディ氏は、同球団の最高経営責任者(CEO)を務めるアレックス・マーティンス(Alex Martins)氏ら幹部とともに、プロモーション活動を含めてさまざまな分野で補佐と助言を行うと同時に、選手やコーチ陣との仕事にも携わることになる。

 マーティンス氏は「再び彼をチームに迎えられて、とても喜んでいる。オールスターの常連であり、殿堂入りも果たしたトレイシー・マクグレディがスタッフになることは、この球団全体にとって素晴らしいことだ」と述べた。

「それがチームと一緒のコートであろうと、オーランド(Orlando)の地域であろうと、トレイシーの知識、経験、そして名声は選手や球団にとって途方もない資産になる」

 現在38歳のマクグレディ氏は、マジック時代の4年間で合計295試合に出場して1試合平均28.1得点、7.0リバウンド、5.2アシスト、1.53スティールの通算成績を記録。1試合平均32.1得点をマークした2002-03シーズンと、同28.0得点を稼いだ2003-04シーズンにはリーグ得点王に輝き、2000-01シーズンには最優秀躍進選手賞(MIP)にも選ばれた。

 マクグレディ氏は「自分が本当の意味で名声を築いた場所に戻ることになって感動している。何を要求されてもチームの助けになれることにわくわくしているよ」と語った。

 NBAで15年間プレーしたマクグレディ氏はマジックをはじめ、トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)に所属して2013年に現役を引退。2012-13年には中国リーグの青島イーグルス(Qingdao DoubleStar Eagles)でもプレーした。(c)AFP