【10月6日 AFP】第47回世界体操競技選手権(47th World Artistic Gymnastics Championships)は5日、カナダ・モントリオール(Montreal)で男子個人総合の決勝が行われ、白井健三(Kenzo Shirai)が合計86.431点で銅メダルを獲得した。

 内村航平(Kohei Uchimura)の負傷棄権の隙を突き、中国勢の肖若騰(Roteng Xiao、シャオ・ルオテン)が合計86.933点、林超攀(Chaopan Lin、リン・チャオパン)が合計86.448点をそれぞれ記録し、ワンツーを飾った。

 ロシアのダヴィド・ベルヤフスキー(David Belyavskiy)は4種目めの平行棒を終えて肖をリードしていたが、最終種目の鉄棒で落下し、昨年のリオデジャネイロ五輪に続いて4位に終わった。

 日本勢の個人総合連覇の記録を守るべく、白井は最初のゆかで見事な演技をみせたが、その後のつり輪で後退し、2009年から16年にかけて世界選手権全制覇を飾り、五輪2連覇も達成していた内村の輝かしい足跡をたどることはできなかった。

 予選で左足首を痛めた内村の欠場で、オレグ・ベルニャエフ(Oleg Verniaiev、ウクライナ)が優勝の本命に挙がっていた。リオ五輪では内村を破る一歩手前まで追い込んだベルニャエフだったが、この日は2種目めのあん馬で落下し19位に沈んだ。その後巻き返して一時は6位まで浮上したベルニャエフだったが最後の鉄棒で落下し、8位に終わった。(c)AFP