【10月6日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)で活躍した元名選手のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏は、現役時代であれば試合前の国歌演奏時には膝をつくだろうと述べた。

 レイカーズに在籍した20年間で通算5度のNBAファイナル制覇を成し遂げ、2016年に現役を引退したブライアント氏は、4日に配信されたポッドキャストの番組に出演した際、矢継ぎ早の質問の中で自分ならどうするかと問われると「膝をつく」と応じた。

 NBAでは先日、アダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが選手に対して国歌演奏時には起立することを求める発言をした。リーグから各チームに送られた文書では、現在の政治情勢に対する態度について、今月のリーグ開幕時にどのように主張すべきか提案する内容が書かれていた。

 ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手が、国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」演奏の際に起立を拒否して人種差別への注意を喚起していることに対し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が辛辣(しんらつ)な批判を繰り広げたことを受け、米スポーツ界では国歌演奏時の行動が大きな話題となっている。

 ブライアント氏も前週、自身のツイッターでトランプ大統領の発言に関する持論を展開し、「#POTUS(米大統領)だけが、分裂と怒りを生み出している。争いや憎しみを刺激するこの人物の言葉では、『米国を再び偉大に』することは不可能だ」とつづっていた。

 ここまでのプレシーズンで、レイカーズの選手は国歌演奏時に起立して腕を組むという手段を取っている。(c)AFP