【10月6日 AFP】ジャン・リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)監督の作品などへの出演で知られるフランスの女優で、作家としても活躍したアンヌ・ビアゼムスキー(Anne Wiazemsky)さんが5日、がんのためパリ(Paris)で死去した。70歳。家族が明らかにした。

 1966年、19歳でロベール・ブレッソン(Robert Bresson)監督の『バルタザールどこへ行く(Au Hasard Balthazar)』でデビュー。翌年、新たな映画運動「ヌーベルバーグ(Nouvelle Vague)」の旗手として当時評価が絶頂にあったゴダール監督と出会った。

 ゴダール監督とは主演した『中国女(La Chinoise)』の撮影中に結婚したが、後に離婚している。

 祖父はノーベル文学賞受賞者のフランソワ・モーリアック(Francois Mauriac)。

 ゴダール監督の『ウイークエンド(Week End)』(1967年)やピエル・パオロ・パゾリーニ(Pier Paolo Pasolini)監督の『テオレマ(Teorema)』(1968年)など生涯に35作品に出演。次第に映画から執筆活動に軸足を移し、十数の小説を発表している。小説としては昨年の「Un Saint Homme(聖なる人)」が遺作となった。(c)AFP