【10月5日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で58人が死亡し500人以上が負傷した銃乱射事件について、米上院情報特別委員会(Select Committee on Intelligence)のリチャード・バー(Richard Burr)委員長は4日、明らかな「テロリズムとのつながり」はないとの認識を示した。

 バー委員長は「現時点では、うれしいことにテロリズムとのつながりはないようだ」と記者団に語った。詳細は述べなかったものの、この発言は米連邦捜査局(FBI)のこれまでの見解に沿ったものだ。

 今回の事件ではイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、実行犯のスティーブン・パドック(Stephen Paddock)容疑者はISの「兵士」で最近イスラム教に改宗したとの犯行声明を出しているが、米当局はこの主張を疑問視している。ラスベガスのFBI支部を統括するアーロン・ラウズ(Aaron Rouse)特別捜査官は先に、ISとの関連を示す証拠は見つかっていないと述べていた。

 一方、アンドリュー・マケイブ(Andrew McCabe)FBI長官代行は4日、米経済専門局CNBCの番組に出演し、事件の動機は現時点では不明だと指摘。「容疑者の思想や動機を示唆する決定的な証拠は一切入手していない」と話した。(c)AFP