【10月4日 AFP】6日からインドで開幕するサッカーU-17W杯(2017 FIFA U-17 World Cup)には、21世紀生まれの選手しか出場しないはずだ。2016年に前回王者ナイジェリアの年代別代表で多数の年齢詐称が発覚するスキャンダルが起こったことを受け、関係者は今大会から早速対策に乗り出している。

 ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)やロナウジーニョ(Ronaldinho)、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)らがキャリアの第一歩を刻んだ大会としても知られるU-17W杯だが、今回参加する選手はすべて手首の磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受け、2000年1月1日以前に生まれていないかをチェックされることになる。

 この手方が承認されたきっかけは、過去にこの大会を5回制しているナイジェリアで2016年8月、重要な公式戦を前に選手26人の年齢詐称が発覚し、失格となる事件が起こったことだった。関係者によると、年齢詐称が他国でもまん延していることから、国際サッカー連盟(FIFA)は今大会からMRI機器の導入を決めたという。

 専門家によれば、MRIを使って選手の成長の状態を調べれば、99パーセントの確度で17歳以下かどうかを識別できるという。FIFAは広報を通じて「選手の年齢条件を満たすのは各連盟の責任だが、今回のU-17大会では手首のMRI検査を実施することに決めた」と話している。

 大会は6日、ニューデリー(New Delhi)のジャワハルラール・ネルー・スタジアム(Jawaharlal Nehru Stadium)で行われるコロンビアと優勝2回のガーナとの一戦から開幕する。ムンバイ(Mumbai)でも同じ時間帯にニュージーランド対トルコ戦が行われる。(c)AFP