【10月4日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で起きた銃乱射事件で3日、容疑者が銃撃を行ったホテルの部屋の写真が流出した。写真にはスコープが取り付けられた複数のアサルトライフルや弾薬、薬莢(やっきょう)が散らばった床、テーブルの上に残されたメモとみられるものが写っていた。

 ラスベガスのジョゼフ・ロンバード(Joseph Lombardo)保安官によると、カジノホテル「マンダレイ・ベイ(Mandalay Bay)」の32階から銃を乱射したスティーブン・パドック(Stephen Paddock)容疑者がいた部屋には、複数のカメラも設置されており、そのうち1台は廊下から部屋に近付く人がいないか監視するために設置されたものとみられている。

 ロンバード保安官は、捜査当局はテレビ局「ボストン25(Boston 25)」と 独紙ビルト(Bild)が公開した部屋の内外の写真を調査していると述べた。

 写真の一枚には、パドック容疑者とみられる遺体の傍らに二脚に据え付けられたアサルトライフル2丁と、足元付近のテーブルの上に置かれた手書きとみられるメモが写っていた。

 別の写真にはきちんと積み重ねられた大量の挿弾や椅子の上に置かれた複数のライフルが写っていた。

 部屋の前の写真には、部屋のドアを貫通した銃弾による複数の穴が写っていた。ドアの前に立つホテルの警備員たちにパドック容疑者が発砲し、警備員1人が脚を撃たれた時にできた穴とみられる。

 ロンバード保安官によると、パドック容疑者は1日夜、32階の部屋の窓から合計で約9分間にわたって音楽祭の聴衆約2万2000人に向かって銃を乱射し、これまでに59人が死亡した。

 部屋の前に廊下に置かれたルームサービスワゴンにはカメラ1台が取り付けられていた。パドック容疑者は部屋に近づく人間を監視していたとみられている。ロンバード保安官は「(映像を)送信していたのかは分からないが、複数のカメラが設置されていた」と述べた。(c)AFP