【10月5日 CNS】過去5年間の中国でのeコマース取引額は8兆1000億元(約137兆円)から26兆1000億元(約443兆円)まで成長し、年平均で34%増加し、インターネットショッピング利用者は2億人から5億人まで増加した。中国商務部が9月30日に発表した統計で明らかになった。 

 2012〜16年の中国インターネット小売販売による取引額は約1兆3000億元(約22兆円)から5兆2000億元(約88兆円)近くまで増え、年平均で40%増。一般消耗品小売総額の増加値に対する貢献率は17%から30%まで伸びた。またeコマースの発展に直接的、間接的に関わった人数は1500万人から3700万人まで増加した。

 商務部は、中国のeコマースの「爆発的」成長の主な源は、各市場の競争力が絶えず増していることだと考えている。eコマース企業は、徐々にオンラインからオフライン(実店舗)へと動く一方で、オフライン型(実店舗)の伝統的産業も「オンライン」へと加速している。アリババグループ(Alibaba Group)が伝統産業へ投資した累計額は1000億元(約1兆6000億円)を超え、京東(JD.com)もオフラインにおいて1万店舗の専門店の開設を計画している。

 また、規模の比較的大きなeコマースプラットフォーム企業は、「生態系」を構築し始めている。プラットフォームは店舗と消費者に取引、支払い、物流など各方面で全面的なサポートとサービスを提供し、プラットフォーム出展店舗業者間における関係もだんだんと緊密になっている。創造性の面では、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、eコマースの生放送、ソーシャルコマース(SNSなどのソーシャルメディアを利用した販売促進活動)など、新しい技術やビジネスモデルもすでに消費者から歓迎されている。 

 商務部は、中国eコマース発展の核心となり動力となっているのは、イノベーションと新たなビジネルモデルにあり、創造力はすでに中国eコマース自体が模倣されづらい「お家芸の絶技」となっているとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News