【10月5日 CNS】中国・江蘇省(Jiangsu)公安庁交通警察隊は1日、中国の大型連休期間中にドローン80機を道路上の交通管理に導入すると発表した。同省の高速道路と橋りょうを重点的に空中パトロールを展開し、インターネットを通じて軽微な事故処理や、重大な交通違反を撮影するなどの作業を行う。

 連休初日となった1日午後4時までに、同省高速交通警察はドローンを172回飛行させ、長距離道路のモニタリングを120回実施した。その結果、軽微な事故現場52件、交通違反76件の映像を捕らえている。

 江蘇省公安庁交通警察隊責任者によると、連休の前夜から、同隊は全省の高速交通警備隊に80機のドローンを配備し、パトロール車1000台に音声映像転送システムを取付け、日常のパトロールや違法行為、事故処理などの作業を行った。ドローンやパトロール車の映像シグナルはすでに同省高速道路勤務指揮室、総合執行のプラットフォームにすべてつながっていて、映像のライブ中継を実現。端末位置も把握可能になり勤務指令など同時に展開することができる。

 江蘇省公安庁交通警察隊の指揮ホールには、交通警察勤指揮総合執行プラットフォームが大画面に表示され、画面右側のリストの中には全省に配備したの高速大隊のドローン情報をリスト形式で表示しており、北京(Beijing)と上海(Shanghai)を結ぶ京沪高速道路、瀋陽(Shenyang)と海口(Haikou)を結ぶ沈海高速道路、上海と南京(Nanjing)を結ぶ沪寧高速道路、江陰大橋(Jiangyin Bridge)、蘇通大橋(Sutongda Bridge)など主要道路をカバーしている。

 同交通警察部隊当直警察官の朱トン(Zhu Tong)氏の説明によると、ドローンのシグナルはすべて指揮プラットフォームに接続され、当直警察官は地図上でリアルタイムにドローンと映像車の所在地を確認できる。渋滞道路や事故発生道路の現場情報を利用して、当直警察官が最も近くに配備されているドローンに指示を出して現場の様子を中継させる。各関連部隊は交通量のピーク時にドローンを起動させてパトロールを進めることで、緊急車両専用道を占拠するなどの違法行為を映像に捕らえることができる。(c)CNS/JCM/AFPBB News