【10月5日 CNS】中国の大学生60%以上が起業に関心があり、起業する場所としては中堅都市が良く、業種としてはハイテク業界が最も人気──。中国最大のシンクタンクCCG(Center for China and Globalization)がこのほど発表した「2017中国大学生起業調査報告」で明らかになった。

 記者会見を行ったCCGの苗緑(Miao Lü)副主任兼秘書長によると、2016〜17年に中国内100校の大学に通う学生2797人にアンケートを行うと共に、大学生の起業状況と大学の起業教育の発展状況などについて調べた。

 報告によると、65%の学生が起業に「興味がある」もしくは「比較的興味がある」と答え、49%の学生は中堅都市で起業することを希望し、経済が発展した沿岸部を中心とした主要都市を希望する割合を大幅に上回った。

 主要都市の人口増加により生活費やビジネスコストがかかることや、交通渋滞などの「大都市病」と比較して、経済発展の速さとインフラの普及速度などの潜在能力を秘めた中堅都市の方が学生には人気だった。

 業種については、40%の学生は「興味がある、もしくは自分の専門分野の業種を選択する」と答え、一番人気はハイテク業界だった。

 CCGは長きにわたり教育、イノベーション・起業、国際人材の競争力などの研究に力を入れており、関連書籍の出版や研究結果の発表、起業教育をテーマに国際化シンポジウムを行うなどしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News