【10月3日 AFP】(更新)米ロックミュージシャンのトム・ペティ(Tom Petty)さん(66)が心臓発作を起こし、意識不明の重体で病院に搬送されたと米メディアが2日、報じた。一部メディアは訃報記事を流していたが、親族はこれを否定している。

 芸能サイト「TMZ.com」は匿名の警察筋からの情報として、ペティさんが米カリフォルニア(California)州マリブ(Malibu)の自宅で1日夜、意識不明の状態で見つかったと伝えた。発見当時については、心肺停止の状態だったとしている。

 同サイトによると、病院到着時、脳の活動が停止していたとされ、またその後のツイッター(Twitter)への投稿では「生命維持装置を外す決定がなされた」と述べていた。

 しかし、米ロサンゼルス(Los Angeles)市警察は、同じくツイッターへの書き込みを通じて、そうした情報提供は行っていないことを明らかにした。

 また、ペティさんの娘の一人でアーティストのアナキム・バイオレット・ペティ(Annakim Violette Petty)さんは訃報記事を流したメディアの一つ、米情報誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)に対して自身のインスタグラム(Instagram)で怒りをあらわにした。

 ペティさんが健康問題を抱えていることは示唆したものの、「今日は私の人生で最も長い一日」と書き込み、警官による黒人男性の射殺がきっかけとなった抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter、黒人の命は大切だ)」の表現になぞらえて「ダッド・ライブズ・マター(Dad Lives Matter、パパの命は大切)」というメッセージを添えている。

 コメントの要請に対して、ペティさんの代理人らから回答は得られていない。

 ペティさんは「American Girl」、「Don't Come Around Here No More」、「I Won't Back Down」などの曲で知られる。先週は自身のバンド、トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレーカーズ(Tom Petty and the Heartbreakers)の40周年記念ツアーを終えたばかりだった。(c)AFP