【9月30日 AFP】2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第12回プレジデンツ・カップ(2017 The Presidents Cup)は29日、米ニュージャージー(New Jersey)州ジャージーシティー(Jersey City)のリバティ・ナショナル・ゴルフクラブ(Liberty National Golf Club)で2日目のフォーボール5試合が行われ、米国選抜が8-2で世界選抜を大きくリードした。

 メジャー通算5勝を誇る米国選抜のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)は、ケヴィン・キスナー(Kevin Kisner)とペアを組み、18番で12フィート(約3.6メートル)のバーディーパットを沈め、オーストラリアペアのジェイソン・デイ(Jason Day)/マーク・リーシュマン(Marc Leishman)に1アップで勝利した。

 米国選抜として全12回のプレジテンツ杯出場を誇り、何が重要なのかを知り尽くしているミケルソンは、パットを決めた直後に相棒とぎこちない「友情のダンス」を披露。前日にはバラク・オバマ(Barack Obama)氏、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏、ビル・クリントン(Bill Clinton)氏の歴代米大統領とセルフィ―を撮っていたが、自分の顔が半分しか映っておらず、「ダンスもセルフィ―も下手だけど、パットは得意だ。最後に決められて良かった」とコメントした。

 ダンスの予行練習を見ていたという米国選抜のスティーブ・ストリッカー(Steve Stricker)主将は、前日の試合で入れば勝利となるパットを外してしまったことを引きずっていたミケルソンを心配していたと明かした上で、「フィルはフィルだ。彼は昨日パットを外してしまったことが信じられなかったんだ。きょうは最後のグリーンでその償いを果たせたのを見て安心した」と語った。

 ミケルソンはプレジデンツ杯で通算24勝目を飾り、18番ホールでそれを見守っていた米国選抜のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)副主将の記録に並んだことについて、「記録に関しては、あまり考えていない。とにかく、この大会ではチームの一員としてすべての試合を楽しんでいる」とコメントした。

 ライダーカップ(Ryder Cup)を含めて米国選抜としてマッチプレーでは通算23大会に出場している47歳のミケルソンだが、プレーするのは決して簡単ではないとして、「試合ではずっと緊張していたけれど、最初の3~4ホールでは本当に神経質になっていた。いつもそうなんだ」と明かした。

「緊張をほぐすために、キスナーに何か話しかけてくれと頼んでいたよ。重圧を感じていたからね。それがのしかかっていたんだ。序盤は少しプレーが堅かった。何回経験していようと関係ない。年月が経つにつれて重圧が増してくるのを感じている。自分にとっては本当に大切な大会なんだ」(c)AFP